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東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学研究系共通科目
環境デザイン統合教育プログラム都市環境設計演習 IEDP: Integrated Environmental Design Program 千葉大学工学研究科建築・都市科学専攻(建築学コース)建築システムデザインII/東京理科大学都市デザイン演習/筑波大学/UDCK+柏の葉国際キャンパスタウン構想連携プログラム/柏市協力プログラム はじめに 現代日本は「縮小社会」に突入しています。高度成長期に急拡大した大都市周辺地域(いわゆる「郊外」)では多くの問題の発生が予見されます。しかし同時に、豊かに残る自然や多様な人的資源など、環境共生型、生活重視型の地域づくりの可能性も秘めています。当スタジオは、東京大学柏キャンパス一帯、つくばエクスプレス(TX)沿線『柏の葉地域』およびその周辺を取り上げ、魅力的なまちづくりのプロジェクトを企画し、それを起点に地域の将来像を描いていく、新しい時代に向けたアーバンデザイン演習です。市民、自治体、企業と交流し、沿線の複数大学も参加します。大学と地域による公民学連携まちづくり組織『柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)』と共同でスタジオ運営にあたります。こうしたオープンな検討によって、研究の幅を拡げるとともに、提案の実現をめざします。 (関連情報) ・2007年度受講生によるスタジオブログ http://udstudio.exblog.jp/i6 ・2008年度受講生によるスタジオブログ http://uds2008.exblog.jp/ ・2009年度受講生によるスタジオブログ http://uds2009.exblog.jp/ ・「柏の葉アーバンデザイン・アイデアブック」当スタジオの成果をまとめた冊子。受講生が編集しました。 ・環境デザイン統合教育プログラム http://www.k.u-tokyo.ac.jp/j/syllabus/emp/iedp.html ・柏の葉アーバンデザインセンター http://www.udck.jp/ 1 都市デザインスタジオ2010の目的 ・ 都市の未来を構想し、現実を変えていく戦略を練る力を磨きます。 ・ 空間を計画デザインする力,あるいは政策を立案し制度を設計する力を磨きます。 ・ 分かりやすく相手に伝える力,そして議論し説得する力を磨きます。 2 都市環境デザインスタジオ2010のテーマ 「都市環境の再構築:地域とともに考える街のリノベーション」 ◇計画対象地 1.柏の葉キャンパス駅周辺 2.柏たなか地区の「東急柏ビレジ」 の二つの地区を対象とします。 1.は、「できたばかりで人が住みはじめたまち」2.は、「時間が経過したまち」です。 どちらか一つの地域を選択して、提案を行ってください。 1.柏の葉キャンパス駅周辺 駅前の活用/マルシェにも便利な駅前空間/高校生が利用できる施設の配置/使い勝手のよいUDCKの空間と設備/高架下の施設のあり方/PLSの効果的な使い方/自転車利用の仕組みや駐輪場のあり方 駅及び東西のロータリーと駅前線、隣接する街区(一番街、ららぽーと、UDCK敷地等) 柏の葉キャンパス駅周辺は、つくばエクスプレス線の沿線区画整理事業でつくられた新しい街です。2005年につくばエクスプレスが開通、2006年ららぽーと、UDCKオープン、2008年(?)パークシティ柏の葉キャンパス一番街入居開始。現在は、UDCKが移転し、跡地側の開発が急速に進められています。 こうした新しい街ですが、柏の葉キャンパス駅およびその周辺において、実現してきた(/しつつある)空間は、三井不動産を中心に公(県や市)、民(三井不動産)、学(東京大学や千葉大学)の連携で計画され、つくられてきました。新興の住宅地だからデベロッパーを中心に街がつくられるのは当然のことですが、そこにやっと住民が住みつきはじめました。住生活が始まれば自ずとあちらこちらで街のあり方に対して種々の欲求が生まれてくるはずです。そうした住民の声に耳を傾ければ、この街の使い勝手をもっとよくしていくことができるかもしれません。 たとえば、駅前広場ではマルシェやフリーマーケットが行われて賑わうようになりましたが、当初は想定していませんでした。したがって、広場やその周辺は十分にそのことに配慮して設計されてはいません。そこに小さな工夫を施すことができれば、もっと街は快適さを増し、さらなる賑わいを引き出せるかもしれません。 高架下の店舗群も現状でよいのか、UDCKの空間もどのような工夫があればさらに使いやすくなるのか、住民視点に立てば一考の余地があることでしょう。高校生も多く見かけますが、彼らの意見はこれまでほとんど聴かれていないと思いますし、もしかしたら何か希望があるかもしれません。大学生も然りです。 このように住民の声を聴いてまちを考えていくことは、まちづくりの原点です。「声を形にすること」がこの課題の趣旨です。 2.柏たなか地区の「東急柏ビレジ」 同じ住宅地内で住み替えや更新を促進する仕組み/若い世代を街に呼ぶ仕組み/高齢者ができるだけ長く居住し続けられる街の仕組み/駅や商店などからの交通の提案 東急柏ビレジは70年代末に整備された戸建て住宅地で約1600戸の戸建宅地です。クルドサック方式を取り入れた比較的ゆったりとした街路や良好な周辺環境が独特の魅力を持っています。マスタープランは宮脇檀(みやわき・まゆみ1936-1998)氏。デザインガイドラインを定め、良好な環境を売り物にした住宅地ですが、住民の方々によるアンケート(別途資料配布)からも、地域内の高齢化が徐々に進んでいる状況がうかがえます。地域の住民の更新もそれほど進んでいないということで、今後、住宅地全体の魅力をより高めるアイディアが求められています。 また、TX沿線の住宅整備の進行や周辺地形の高低差、最寄駅からの距離などの要因からか、中古戸建て物件としては、首都圏では比較的リーズナブルな価格帯となっており、若い住宅購買層にも魅力的なエリアであるといえます。さらに、柏地域の「国際キャンパスタウン構想」などのもと、国内外の学生や研究者などの住宅需要を満たすという新しい可能性も考えられます。 一方で、地域住民の方々の環境への関心も高く、UDCKで公開形式で行っている都市環境デザインスタジオなどにも積極的に参加いただいています。これまでの都市環境デザインスタジオでは、2008年度に「新しい田園都市を構想する」、2009年度に「新しい田園都市をデザインする」として柏たなか地区を対象に取り組みました。また、建築環境スタジオでも2010年度に「多世代の住民が住み続けられる郊外の第三のビルディングタイプ」として取り組みました。これらの成果も生かしながら、本課題に取り組んでいただきたいと考えています。 また、コミュニティルームはなみずき(http://hanamizuki.ciao.jp/index.html)など、地域のコミュニティの核となる活動も見られます。 ◇構想 住民、ユーザーへのヒアリングをベースに、デザインの提案、運営の提案などを行います。 過去のデザインスタジオの成果も参照してください。 「都市環境の再構築」について考え、提案を行います。 地域の高齢化や多世代の混住化の可能性を考え、長く快適に住み続けることができる街として改修するためのアイディアを提案します。 受講生それぞれが新しい発想でオリジナリティ溢れる提案をすることを期待しています。グループでの議論や作業、充実したスタッフの個別指導、地域の関係者のアドバイスもあります。ステップ・バイ・ステップで進みますので、これまで計画やデザインにあまり触れたことがない人も参加できます。 3 都市環境デザインスタジオの進行 全てグループ作業で行ないます <第1段階>10月-11月中旬:街のリノベーションのコンセプト提案 構想についての事例調査や対象地区の調査、図面化、模型化の作業を行う。 住民たちによってに期待されているリノベーションを要する部分をヒアリングなどによって明確化する。 リノベーションで提案する新しいライフスタイル(住民にとってのリノベーションの意義)を明確に示す。 コンセプトを示す計画図やダイアグラム模型を製作する。 中間公表会のための成果物: 計画図・模型 ヒアリングやリサーチの報告 コンセプト、スケッチ、ダイアグラム(概念図、模式図)を効果的に組み合わせる <第2段階>11月中旬‐12月:街のリノベーションの具体的な空間デザイン提案 第1段階で提案したコンセプトをさらに詳細に検討し、対象地区への適用を前提とした実現性や社会的経済的仕組みを提案する。コミュニティ形態、税制度、不動産ビジネスなど広く柔軟に考える。 最終公表会のための成果物: 計画図・模型(各グループでフォーマットをそろえる) B1パネルプレゼンテーション コンセプト、スケッチ、ダイアグラム(概念図、模式図)を効果的に組み合わせる パワーポイントを使ったプレゼンテーションを行う <第3段階>1月:公開講評会・意見交換会に向けたプレゼンテーション 最終講評会の内容をさらに充実させ、ブックレットや報告会・意見交換会のためのプレゼンテーション作業を行う 専門的な知識のない人が見ても理解できるようなわかりやすいプレゼンテーションを行う 計画図・模型(各グループでフォーマットをそろえる) A1パネルプレゼンテーション コンセプト、スケッチ、ダイアグラム(概念図、模式図)を効果的に組み合わせる パワーポイントを使ったプレゼンテーションを行う 展示:UDCKのギャラリー 報告会・意見交換会:成果の報告とディスカッション 都市スタジオブック:成果を編集し、冊子化、頒布する 4 受講生 東京大学、千葉大学、東京理科大学、筑波大学 大学院生。行政や企業も参加する場合もあります。空間をベースに議論や提案、計画、設計を行いますが、人文社会学系の学生も習得が可能なプログラムです。狭義のデザインすなわち都市や建築、外部空間の空間設計能力だけを問うものではありません。無論、基本的なデザインスキルを身に付けることやスキルアップを図ることは可能です。指導スタッフは幅広く充実しています。 5 単位の認定 ・4単位:新領域創成科学研究科(共通科目:環境デザイン統合教育プログラム) ・千葉大学工学研究科建築・都市科学専攻(建築学コース)建築システムデザイ ンII:2単位 ・東京理科大学理工学部建築学科都市デザイン演習:2単位 6 指導陣 第1線で活躍する専門家と工学系研究科教員など充実したスタッフです。 1)常勤教員 全体の進行。丁寧な指導と分かりやすい講義をします。 清家 剛(建築構法学・新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻准教授・工学系研究科建築学専攻) 清水 亮(地域社会学・新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻准教授) 日高 仁(建築家・新領域創成科学研究科特任助教・国際キャンパス担当) 岡本 祐輝(東京大学 先端科学技術研究センター都市保全システム分野 西村研究室 特任研究員) *共同する千葉大学、東京理科大学、筑波大学の教員 上野武(建築家・千葉大学キャンパス整備企画室教授・千葉大学工学研究科建築・都市科学専攻兼任) 鈴木弘樹(建築家・千葉大学工学研究科建築・都市科学専攻助教) 伊藤香織(都市計画・東京理科大理工学部建築学科准教授) 2)非常勤講師 スタジオ・アドバイザー。スキルアップのための指導と講義をします。 栗原謙樹(建築設計都市デザイン・竹中工務店設計部) 三牧浩也(都市プラン・日本都市総合研究所研究員、UDCK副センター長、東京大学共同研究員) 田中大朗(建築設計都市デザイン・UDCT田村地域デザインセンター・東京大学特任研究員) 原裕介(株式会社デザインキット代表取締役、東京大学特任研究員) 3)特別講師 テーマを深めるための講義あるいは講評を行います。 大野秀敏(建築家・新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻教授・工学系研究科建築学専攻) 山路永司(農村計画・新領域創成科学研究科国際協力学専攻教授) 横張 真(自然環境形成・新領域創成科学研究科自然環境学専攻教授) 斎尾直子(地域計画・筑波大学大学院システム情報工学研究科准教授) 秋田典子(景観計画・千葉大学園芸学研究科准教授) 4)共催 柏の葉アーバンデザインセンターUDCK:センターの活動と連携し指導を行います。 田口 博之(建築都市設計:UDCKディレクター) 砂川亜里沙(UDCKディレクター) 5)アシスタント 関谷進吾(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 空間計画研究室 博士課程) 宋 俊煥(ソン・ジュンファン)(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 空間計画研究室 博士課程) 6)協力組織 自治体や専門家,企業,地域団体,地元市民の方々と地域の視点をもとに議論を深めます。 柏市役所、UR都市再生機構、柏商工会議所、田中地域ふるさと協議会、市民団体・NPO、地域住民 7 スケジュール 全体:水曜4限5限1445-1810:UDCK、グループ別:金曜1限2限0830-1155 <第1段階> 10月13日(水)ガイダンス@UDCK 10月20日(水)グループ分け、ヒアリング、第1回全体指導@UDCK 10月27日(水)第2回全体指導@UDCK 11月10日(水)第3回全体指導@UDCK 11月17日(水)中間講評会@UDCK <第2段階> 11月24日(水)第1回全体指導@UDCK 12月01日(水)第2回全体指導@UDCK 12月08日(水)第3回全体指導@UDCK 12月15日(水)第4回全体指導@UDCK 12月22日(水)最終講評会@UDCK <第3段階> 01月12日(水)第1回全体指導(UDCKにて展示開始、報告会の段取り) 01月19日(水)第2回全体指導(ブック制作の段取り) 01月26日(水)第3回全体指導(ブック制作の段取り) 01月29日(土)報告会・意見交換会 13:00-ご挨拶、課題説明:清家准教授 13:30-最終成果報告(各グループ10分) 15:00-意見交換会 17:00 終了、解散予定 8.その他 課題に対する問い合わせ先: 日高 仁(建築家・新領域創成科学研究科特任助教) j(アットマーク)slowmedia.net
by uds2010
| 2010-10-18 22:08
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